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菓子職人(第16話)旅立ち
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菓子職人(第16話)旅立ち

昭和55年ホテルパシフィック東京入社以来14年間お世話になった会社を退社して、当時のオヤジ(製菓長)と一緒に、Gホテルのスーシェフとして、リニューアルオープンを初めて経験しました。

このGホテルは、品川駅から逆方向に少し歩いていける距離だったので、パシフィックホテルの同僚とも時々会うことがあり、退社を知らない方は、どこ行くの?と聞かれることもしばしば。

当時は一応、全部網羅したつもりで、相変わらずの生意気で前のテナント委託のホテルの職人さんたちとは、一か月余り、ご一緒して、大先輩8人のユニットを三人でやるのも、怖いもの知らずのできたことです。

意気揚々と乗り込んでやってやるぞとばかり、振り返ると、赤面と冷や汗もの。

ともかく、オヤジはすぐに退社されて、自分が初めてシェフと呼ばれ、菓子屋2名パン屋2名でのスタート。

入社間もなく、こちらのホテルで結婚式を挙げて、自分で自分のウエディングケーキを作って。

ハネムーンは3日間で、香港にとんぼ返り・・・すべてがやっつけ。

これから、菓子屋になりたい方も多いことだと思いますので、一つだけ提案、できれば、計画的に将来設計をなさってください。

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